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2010年2月22日 (月)

森と田んぼのようちえん (最終回)

今回は一年間にわたって集ってきた「森と田んぼのようちえん」も、いよいよ最終回の企画となりました。

最終回にふさわしく、空は青く晴れわたり、富士山も最近の天候ですっかり雪化粧をした美しい姿を見せてくれました。

今回のテーマは、「合鴨料理」。

ホールアースでは、田んぼの一部に合鴨をいれて、「合鴨農法」という手法を使ってお米を育てています。 昨年6月にかわいい雛を田んぼに放ったのも、この企画でした。

今回は、この合鴨田んぼを一年間お世話をしていただいたリピーターの方々で、合鴨を解体していのちを頂きました。

集合して、自己紹介やプログラム説明が終わるや否や、早速とり小屋へ。

ずいぶんと大きくなった合鴨たち3匹を放って、まずは水浴び。

水鳥だけあって、とっても寒いのに水の中に入っていきました。見ているだけで寒くなってくる・・・。

さて、子供たちに抱きかかえられた鴨たちと一緒に解体作業場へ。

合鴨たちは竹ざおにつるされ、ゴルゴの説明で鴨の頚動脈を切るところから始まりました。

子ども達はいったいどんな反応をするのだろう?? ニワトリの解体を見て鶏肉が食べられなくなった、という人の話も聞いたことがあるので少し不安・・・。

ところが、解体がいざはじまってみると意外に平気そう。   むしろ、大人の方が体が強ばっている様子。  それでも、実際にナイフを手に取ると子供の目つきも真剣そのものに。

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血を出し切ったら、脚をとって皮をはいで、ひとつひとつ丁寧に解体をしていきます。      子ども達は、鴨の羽を背中につけて、危惧していたこともどこへやら。。。Imgp0036

初日の夜の料理は、鴨のからだにリンゴや炒めた野菜、内臓などを入れてスタッフドチキンにしたものです。 ダッチオーブンを使ってみんなで焼きました。

フタを開けると、「お~~っっ」っと歓声が! 見事にいい焦げ目がついた鳥の丸焼きが完成!!   夕飯は、豆ごはん、菜の花、春菊のサラダなどとっても美味しいものばかりが並びましたが、やっぱりみんなで焼いたチキンは格別でしたImgp0042

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2日目は、いつものように朝から動物達のお世話をしてから、自分達の朝食です。     そのあと、田んぼに移動して、畦の整備をしました。  お米づくりでは、畦をちゃんと整備しておくことが大切です。  やはりみんなでやる田んぼ作業は楽しい時間です。 Sany0041 Sany0018

さて、作業もほどほどに、今度はお昼ごはんの合鴨カレーの準備。

スパイスもちゃんど砕くところから始めて、合鴨も臭みがなく最終的にはとっても美味しいカレーになりました。

鴨を解体するところから始まって、実際に食する。 人間にとっていたってシンプルな営みを忘れがちな現代において、この「いのちをいただく」ことを体験して、さまざまなことを感じられました。  

「人間は、所詮他の命をいただかないと生きていけないんだなぁ~、すべて支えあってつながってるんだ・・・ということを実感できた」 という感想が個人的には印象的でした。

午後は、涙なみだの卒園式

これまで1年間やってきた「森と田んぼのようちえん」の写真スライドをみながら、しみじみと懐かしさにひたり、子ども達の自然の中でおもいっきり解放された姿を振り返る、心和む時間を過ごしました。

次に、一人ひとり思い出を語っていただき、その後、スタッフ一同で作った、合鴨の羽をつけたドリームキャッチャーを手渡しして、卒園式を終了しました。

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とても暖かい方達に囲まれ、子ども達だけでなく、大人もスタッフも含め、全員がこの「森と田んぼのようちえん」を通して、様々な学びと歓びを得ることができたのではないでしょうか。

この企画に携わったすべての方に感謝いたします。                           ありがとうございました。

                             

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