« 2009年11月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年2月

2010年2月22日 (月)

森と田んぼのようちえん (最終回)

今回は一年間にわたって集ってきた「森と田んぼのようちえん」も、いよいよ最終回の企画となりました。

最終回にふさわしく、空は青く晴れわたり、富士山も最近の天候ですっかり雪化粧をした美しい姿を見せてくれました。

今回のテーマは、「合鴨料理」。

ホールアースでは、田んぼの一部に合鴨をいれて、「合鴨農法」という手法を使ってお米を育てています。 昨年6月にかわいい雛を田んぼに放ったのも、この企画でした。

今回は、この合鴨田んぼを一年間お世話をしていただいたリピーターの方々で、合鴨を解体していのちを頂きました。

集合して、自己紹介やプログラム説明が終わるや否や、早速とり小屋へ。

ずいぶんと大きくなった合鴨たち3匹を放って、まずは水浴び。

水鳥だけあって、とっても寒いのに水の中に入っていきました。見ているだけで寒くなってくる・・・。

さて、子供たちに抱きかかえられた鴨たちと一緒に解体作業場へ。

合鴨たちは竹ざおにつるされ、ゴルゴの説明で鴨の頚動脈を切るところから始まりました。

子ども達はいったいどんな反応をするのだろう?? ニワトリの解体を見て鶏肉が食べられなくなった、という人の話も聞いたことがあるので少し不安・・・。

ところが、解体がいざはじまってみると意外に平気そう。   むしろ、大人の方が体が強ばっている様子。  それでも、実際にナイフを手に取ると子供の目つきも真剣そのものに。

Imgp0031

血を出し切ったら、脚をとって皮をはいで、ひとつひとつ丁寧に解体をしていきます。      子ども達は、鴨の羽を背中につけて、危惧していたこともどこへやら。。。Imgp0036

初日の夜の料理は、鴨のからだにリンゴや炒めた野菜、内臓などを入れてスタッフドチキンにしたものです。 ダッチオーブンを使ってみんなで焼きました。

フタを開けると、「お~~っっ」っと歓声が! 見事にいい焦げ目がついた鳥の丸焼きが完成!!   夕飯は、豆ごはん、菜の花、春菊のサラダなどとっても美味しいものばかりが並びましたが、やっぱりみんなで焼いたチキンは格別でしたImgp0042

Imgp0054

2日目は、いつものように朝から動物達のお世話をしてから、自分達の朝食です。     そのあと、田んぼに移動して、畦の整備をしました。  お米づくりでは、畦をちゃんと整備しておくことが大切です。  やはりみんなでやる田んぼ作業は楽しい時間です。 Sany0041 Sany0018

さて、作業もほどほどに、今度はお昼ごはんの合鴨カレーの準備。

スパイスもちゃんど砕くところから始めて、合鴨も臭みがなく最終的にはとっても美味しいカレーになりました。

鴨を解体するところから始まって、実際に食する。 人間にとっていたってシンプルな営みを忘れがちな現代において、この「いのちをいただく」ことを体験して、さまざまなことを感じられました。  

「人間は、所詮他の命をいただかないと生きていけないんだなぁ~、すべて支えあってつながってるんだ・・・ということを実感できた」 という感想が個人的には印象的でした。

午後は、涙なみだの卒園式

これまで1年間やってきた「森と田んぼのようちえん」の写真スライドをみながら、しみじみと懐かしさにひたり、子ども達の自然の中でおもいっきり解放された姿を振り返る、心和む時間を過ごしました。

次に、一人ひとり思い出を語っていただき、その後、スタッフ一同で作った、合鴨の羽をつけたドリームキャッチャーを手渡しして、卒園式を終了しました。

Imgp0080

とても暖かい方達に囲まれ、子ども達だけでなく、大人もスタッフも含め、全員がこの「森と田んぼのようちえん」を通して、様々な学びと歓びを得ることができたのではないでしょうか。

この企画に携わったすべての方に感謝いたします。                           ありがとうございました。

                             

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 2日 (火)

森と畑のようちえん(1月)

森と畑のようちえん(1月)

1_4   去る1月30・31日(土日)に今年度5回目の「森と畑のようちえん」が開催されました。
1年で一番寒い時期になる今回のテーマは「焚き火」。焚き火を使っていろいろなことを行いました。

 午後1時に集合して、まず最初に「炭焼き」を行いました。ここホールアースの近くの山でもご他聞にもれず「竹害」が進行してい2_4て、地主さんの委託を受けて竹林整備を行っているのですが、その竹を炭に焼いて活用しようという企てです。
今回は「伏せ焼き」という手法で、窯作りから炭材の詰め込み、口火焚き、炭出しまでをみんなで行いました。
それにしても子どもたちは「穴掘り」が大好きですねぇ~。日ごろ野良仕事や土方仕事をやっている私にとっては、最もつらい作業ですが・・・。

4  これと並行して、味噌作り用の大豆を焚き火で煮ました。今回の味噌の材料は、米も大豆もホールアース産の無農薬無化学肥料栽培で、米麹も自前で仕立てました。
さらにその傍らで、おやつの「焼きりんご」作りです。ダッチオーブンの中でおいしく焼けているかな・・・。
 

 おやつも食べ、子どもたちの「秘密基地作り」や「炭焼きごっこ」 5_3 もひと段落着いたころ、東の空には富士山の南側から見事な満月 が昇ってきました。今日の夕食は「チーム対抗鍋合戦」です。当初は家族単位のチーム編成を予定していたのですが・・・。
子どもたちの強い希望で、なんと父親チーム(豆乳味噌鍋)、母親チーム(しょうゆだし鍋)、そして子どもチーム(カレー鍋)という編成になってしまいました。はたして、うまくできるのでしょうか・・・?

 なんとか無事に、しかも意外とスムーズに出来上がった鍋を囲 P1301199_4 んで「いただきま~す!」。ビールを飲んで席を立つのが面倒にな った一部の父親を除いて、お互いの鍋を食べ比べたのち、どの鍋が一番おいしかったかを一人一票で決めたところ・・・、なんと子ども鍋が優勝でした。
組織票的な香りもありましたが、とにかくこの結果に満足した子どもたちは「おやすみなさ~い」。
あとは、大人の時間。竹炭でろばた(七輪)焼きです。う~ん、煙たい~。

6_2
 2日目は朝7時からいつもどおり「動物のお世話」。大きなアモの散歩も慣れたものです。
おいしい朝食の後は、昨日焚き火で煮た大豆を使って、味噌の仕込みです。大豆をつぶして米麹と混ぜ合わせます。おいしい味噌になりますように!

 
8_3 次は「焚き火料理」です。今回のメニューは「石窯ピザ」と「ご汁シ チュー」です。天然酵母で生地を練り、発酵させ、生地をのばして トッピングをのせるまで、子どもも大人も夢中でやっていると・・・、気がついたら人数分をはるかに越える枚数が出来上がってしまいました。
「やっぱり手作りはおいしいね!」。でも、焼くのが大変だ~!食べきれないよ~!
 ちなみに気になる炭窯をみんなで掘り起こしてみると・・・「わぁ9_2 ー、炭が出来てる!」。思ったよりも良い出来でした。

   
 こうして、今回の森と畑のようちえんもたくさん働き、手作りのおいしい物を食べて過ごした2日間でした。
 
次回は3月6・7日(土日)、今年度最終回になります。乞う、ご期待!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年6月 »