美しい里山シリーズ 1月 「三色だんごつくりとどんど焼き」
2009年初回の美しい里山シリーズは、前日までのお天気とは打って変わってのいいお天気。
よりいっそう美しく雪化粧をした富士山が参加者の皆さんを迎えてくれました。
今回は静岡県内(富士・三島など)から4組8名の方が集まりました。
まずは、いづみ加工所の佐野寿美子さんに教えていただいてお団子つくりです。
大きめのお団子はどんど焼きの時に焼いて食べる用。
握りこぶしよりちょっと小さいくらいのお団子を三又の枝に差しておきます。
残りのお団子は三色のきれいな飾りもちにします。
お団子をまるめて、いろんな形を作りました。
俵型に丸めたお団子の真ん中を少しくぼませると、繭玉のできあがり。
昔、養蚕が盛んだったころには、「よい繭がたくさん取れるように」と願いをこめてつくったそうです。
寿美子さんのお話ではこの地区にも大きな製糸工場があって、80年ほど前には200人もの女工さんが働いていたそうです。
ほかにも、商売繁盛の願いをこめてソロバン珠のかたちにしたり。
ダイコンやサトイモの形をつくって農作物の豊作を祈ったそうです。
この飾りもちは、柚野の里では20日のオエベスさま(恵比寿講)の時に煮て食べるそうです。
ちなみに20日は「女正月」といって、お正月に忙しく働いていた女性が休む日とされていたということです。
今回、集まったメンバーは幅広い年齢層。
それぞれに創意工夫があふれた、色々な形の飾りもちが出来上がりました。
和菓子のようにきれいな花模様のおだんご、星だんごに月だんご、うさぎだんご・・・。
もちを蒸して冷ましたあとは、仕上げで枝にさして飾ります。
三色の色のバランスを考えてきれいに飾るには、センスが問われるところです。
作った飾りもちはお土産に家族で一つお持ち帰りとなりました。
昼食は、みんなで持ち寄ったお弁当と、いづみ加工所の自家製味噌のお味噌汁と白菜のお漬け物がつきました。
そして特別サービスということで、自慢の手打ちそばがいただけるサプライズも!!
パン教室を開いているという参加者の方からは、全粒粉を使ったパンの差し入れもいただきました。
お腹も心も大満足のお昼ご飯になりました。
午後は佐野進司さんの案内で、道祖神めぐり。
柚野の里山に点在する道祖神さんをながめながら、道祖神さんやどんど焼きにまつわるお話を聞きました。
昔は、柚野の里でもどんど焼きは子どもたち中心でする行事でした。
地域の子どもたちが団結して準備から実施まで行ったそうです。
今のように、ゲームやおもちゃにあふれていない時代。
子どもたちにとってはこの行事が大きな楽しみだったことでしょう。
散策の道中では、畑作業をしていた近所のおばあちゃんから大根をいただけるという嬉しいサプライズもありました。
初めて大根をぬいたという子どもたちは大興奮でした。
ホールアースに着いたら、一日早いささやかなどんど焼き。
12月のお正月飾りつくりの回で作った注連飾りを持ってきて焼いた方もいらっしゃいました。
三又の木に差したお団子を焼いて食べて、いづみ加工所の寿美子さんにつくっていただいたおぜんざいをいただきました。
おぜんざいに浮かぶお餅は、もちろん午前中にみんなで作ったものです。
地元の酒蔵、富士錦のおいしいお酒もいただきました。
焼きミカンにもチャレンジ。意外な味の良さ(?)に感動していました。
去年の秋から毎月一回、柚野地域を舞台にお届けしてきた「美しい里山シリーズ」。
4月からはさらにパワーアップして、柚野の里山のおいしい魅力をたっぷりお届けする予定です。
ご期待ください!!
(はせみ べーやん)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント